【日本に合わないかも】欧米流ジョブ型雇用はメリットしかないのか調べてみた

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今回は、最近流行りの働き方、「ジョブ型雇用」について調べてみました。

ジョブ型雇用って日本にあってるのかな、あっていないとすればどんな働き方、スキルを身に着けていけばいいのかなと思ってる方の参考になれば嬉しいです。

 

はじめに

今回調べようと思った理由は、ジョブ型雇用ってメリットしかないの?って疑問に思ったからです。

以前「自分のための超ホワイト会社のガチ見分け方」という記事を書きましたが、果たして欧米型のジョブ型をそのまま輸入していいことばかりなのかなと改めて調べてみることにしました。

 

欧米型ジョブ型雇用とは

そもそもジョブ型とは以下のようなものとされています。

ジョブ型とは、職務内容を明確に定義して人を採用し、仕事の成果で評価し、勤務地やポスト、報酬があらかじめ決まっている雇用形態のこと

引用元:日経ビジネス

ほうほう、なんか良さげに見えますよね。今の日本はいわゆるメンバーシップ型(新卒一括採用、年功序列、終身雇用)で、エグい残業や古い慣習が問題になっています

ジョブ型を取り入れれば、仕事の範囲も明確になり、残業も減りそうだなと思えます。しかもスキルを身につければ、どこでも働けそうでもあります。

現状の新卒一括採用だと、総合職ばかりで実際何者にもなれずその会社の中でしか行きれない人材になってしまう可能性もあり、やや魅力的に見えますね。

参考

ジョブ型雇用とは?メンバーシップ型雇用との違いやメリット・デメリット | クリエイト転職

欧米型ジョブ型雇用のデメリット

しかし、調べてみると以下のようなデメリットがあることがわかりました。

  • 生活が安定しないリスク
  • 昇進しない

 

1. 人材の流動性

まず、会社の状況によって部門縮小になれば解雇されてしまうので生活が安定しなくなります。スーパーハイスキルをお持ちなら引く手あまたですが、競合の多いレベル感のスキルだったりすると転職に時間を掛ける必要が出てきます。

また日本の現状だと、正社員解雇は難しいのでそもそも欧米型ジョブが難しい。そもそもジョブ自体もタイムリーに変わっていくものでもありますから「これしかできません」というのは正直会社としても結構厳しい。

時代の変化に合わせて人材を採用する事がすぐできればいいですが、競合から引き抜きあいになるので費用的にも精神的にも疲弊してしまう。

 

2. ポスト依存の給与

また給料はポスト依存なので、現在の日本のように経験年数ごとに給与は上がりません。ポストに空きが出なければずっと同じ給料。どんなに頑張っても同じ給料です。そのため転職が必須になります。

 

日本にそのまま導入は難しそう

簡単に見てみましたが、どうでしょうか。なんか今の日本では少し厳しそうだなと思いました。理由は以下のようにまとめられます。

  • 学校教育的にスキルが身につかない
  • 時代の変化が早い
  • 日本の文化と慣習

 

1. 日本の教育

そもそも今の大学教育や学部、進路を見るに、圧倒的にスキルが身につかないものが多すぎる気がします。いわゆるマーチ以上や旧帝大と言われるそれなりに優秀な大学でも大学を出たら何者でもありません。

提供できるスキルや経験ではなく、地頭力って感じなのでそこから仕事で提供できるスキルを磨いていく感じになります。

こうなるとメンバーシップ型でじっくり育てるという方がスムーズでもあります。

 

2. 時代の変化が早い

しかも時代の変化は急激でもあります。およそ3年位で市場が変化するような印象すらあります。新しいビジネスがスグ立上がり、動いていく。

まさか仮想通貨やブロックチェーンなどがこんなに早く流行するとは思いませんでした。そうした中で、ビックデータやデータサインティストなど新しいキーワードも出てきています。

こうした中で、急にそうしたプロ人材を採用することができるのは大手企業だけとなってしまいます。実質的にポテンシャルのある人材に学習しながら対応してもらうほうが現実的だと思います。

 

3. 日本の文化と慣習

そして日本の文化と慣習も忘れられないポイントでもあります。日本は世界的に見ても独自の傾向があります。

  • ミスが許されない
  • 空気を読む
  • 同調意識

かなり他人を意識する性格が強い民族なので、時間厳守、納期厳守、責任感などがあるように思います。

とにかく空気を読む能力は素晴らしく、相手の見えない部分まで感じ取るスキルが有るように思います。

それが今ではHSPやアスペルガー、発達障害などの話題にも通じているようには思いますが、よくも悪くも他人をとても気にするような風習の中でいきていると言えます。

こうした中で、西洋宗教由来の個を基本としたジョブ型というのはやや現実と乖離があるかなと思います。

 

ロール・自営型雇用

こうした部分は悪いところばかりではありません。

特に他人を気にすることが強いので、細かい部分を気にすることができます。他人のできない部分にもすぐ気がつくので、うまくマネージメント管理できれば補い合うことができるように思います。

これによって時代の変化に対しても相互補完で、対応していくことも可能になると思っています。

その中で、ロール型・自営型の雇用を提唱されている記事を発見しました。

目指しているのは「ジョブ型雇用」ではなく「ロール型雇用」ではないか?──中村天江|研究所員の鳥瞰虫瞰 Vol.4|リクルートワークス研究所

「コロナ後はジョブ型雇用」に落とし穴 日本企業は自営型で|日経BizGate

上記によれば、ロール型雇用とは、社員一人ひとりが担う役割を明確にし、期待役割と役割成果に応じて給与を支払う雇用制度とされています。

自営型も同様の趣旨で、自分の役割を明確化します。無制限的に役割を拡張するのではなく、そのフェーズごとに役割を明確化して、その役割を全うしていきます。

これは今のメンバーシップ型の雇用からも移行しやすく、一番働き方の実態に即しているように思います。

異動も柔軟に行い、会社としても課題解決に注力できる。働き手もモチベーションを高く保てそうな気がします。

 

これから働いていく上で大事なこと

以上のように考えてみると、働いていく上で大事なことは以下のようなことじゃないかなと思いました。

  • 隣の芝生よりも目の前の仕事
  • スキルの掛け算
  • 一緒に働く人との価値観のマッチング
  • 何をしたいのかが明確な会社
  • 新しい価値観への柔軟性

 

1. 隣の芝生はいつまでも青い

まず、目の前の仕事を完遂すること、やりきった先にしか何も見えてこないということを調べていて思いました。

隣の芝生っていつまでも青いんですよね。欧米的な働き方って憧れるけど、憧れた先に現実化させようとすると課題だらけです。

自分もハイパーなスキルないし、すぐ身につかない。一方企業側もハイパーなスキルを持った経験バリバリの人+ビジョンも価値観も働き方もやりたいことも全部マッチングしたひとだけ揃えたい。

全部絵に描いた餅です。

現実的に解決すべきなのは、どのように課題を解決し、売上に貢献し、働きやすい環境を現実的に作っていくかです。その時重要なのは、目の前の仕事をやりきり、抽象化して、再現性をPRできるようにする能力なのかなと個人的に思いました。

 

2. スキルの掛け算

またジョブ型とはやや亜種な考え方かもしれませんが、長所にスキルを重複的に掛け合わせてくことが今後ますます重要だなと思いました。

10年後に必要とされる仕事は? 総合職でもスペシャリストでもない4つのプロ |NIKKEI STYLE 

この記事でも言及されていますが、時代の流れに伴ってスペシャリストかゼネラリストかを明確に分けることができない様になっていると思います。その区分にこだわるよりも自分のスペシャルな強みと関連してスペシャルなスキルを積み上げていくのがいいかなと思いました。

例えばプログラミングではHTML、CSSのコーディングのプロフェッショナルで極めて行くだけでは市場価値的に厳しい。ジョブ型と言っても採用的にはロール型の採用が多いので、全部おまかせできそうな人のほうが良い。

そこで、複合的に関連する部分は全部触っておく。それでオリジナル作品を作ってみるだけでもかなり違うのかなと思います。

現実的に全部実務で経験している人ってのは、転職回数の少ない日本ではかなり稀だと思うので、そうした現実的確度の高いポテンシャルPRは微力ながら意味があるかなと感じます。

 

【少しの興味】仕事とかやりたいことの見つけ方

 

3. 誰と働くか、何をしたいのか

最後に、やはり誰と働くか、何をしたいのかが重要だと思います。

目の前の仕事をやりきり、ある程度専門性や提供できるスキルセットを揃え、会社に利益をもたらせる人材になった時、結局誰と働くかが重要になってくると思います。

会社として何をしたくて、どういうことがしたいのか。どういった人が集まっているのかが会社に所属するメリットになると思いました。

結局、会社をスケールさせる必要もなく、経営するだけでいいならばスキルだけアウトソーシングでいいわけです。

しかし、スキルだけではなく、新しい事業や課題を能動的に解決し会社をどんどんスケールアップさせていきたい場合は、価値観や長期的な視点が必要になってくると思います。

それが個性になり、会社としての独自ポジションになってくると思います。

 

最後に

以上簡単にジョブ型雇用について見てみました。調べれば調べるほど、ジョブ型雇用だけが働き方の最適解でもないのではないのではないかと思いました。

実際欧米の格差社会は半端ないものがありますし、ジョブ型は家庭の経済力にも依存している気がします。

一番解決すべきは、ビジネスを伸ばすことであるはずです。そのために今どうやって解決していくべきかの考えを柔軟に振り蹴ってトライ・アンド・エラーできる会社だけが今後残っていくように感じました。

以上です。

【参考記事一覧】

欧米には日本人の知らない二つの世界がある| Human Capital Online

雇用のカリスマに聞く「ジョブ型雇用」の真実 – 個人 – Yahoo!ニュース

ジョブ型雇用の進展で企業の盛衰を分けるものとは | JBpress (ジェイビープレス)

ジョブ型雇用の「ジョブ」とは何か? 幻想で議論してはいけない:日経ビジネス電子版

 

コラム:日本型個人主義

最近では、日本でも個人主義的な考え方が奨励されるようになりました。特に集団主義的ではなく、個人で生きる、生活していく、考え方を発信するという部分が必要だと言われるようになっているように思います。

その中で、集団とは群れないという意味で「個」として使われていることも多いなと感じます。他人の仕事は職務の範囲外であるので関係がない的な考え方です。それはどちらかというと、「」といったほうが親和性のある考え方のように感じます。

日本式の個人主義とは 困っている人を放置: 日本経済新聞

上記記事では、日本の個人主義は利己的であり間違った輸入をしてしまったとあります。この点たしかに共感できる気がしました。

日本の実態に即してみれば、欧米型の個人主義ではなく、襖のサイズを調整する文化です。隣の壁の厚さはほしいけど、隣のことが気になって仕方がない国民性なのです。

実際個人に見えるけど、個人ではないそうした距離感でいきていたい人が多いのではないでしょうか?

今は世代間の価値観が異なって、よりデジタルライクにコミュニケーションすることが増えてきましたが、多くの人が「完全無欠で一人だけのフリーランスで行きていく、起業していく」というタイプは少ないと感じます。

それよりも、おそらくコミュニティの再編が求められているのでは?と思いました。

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