【全力で逃げた】職業「デザイナー」を辞めた理由と辞めたあと

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今回はぼくが昔デザイナーを辞めた理由を書こうと思います。これが悩める新人デザイナーのお役に立てば嬉しく思います。

ざっくりこんな事が書いてあります。

  • 仕事は楽しかったよ
  • 休みたかったよ
  • 自分の最大限できること

 

ぼくがデザイナーになった理由

ぼくがCGデザイナーになった理由は以下です。

  • 漠然と将来性ありそう
  • 運があった、たまたま賞を取れた
  • ターゲットに向けた画作りがたまたまうまく言った
  • 毎日変わっていくCGトレンドを追うのがワクワクした
  • なんかかっこよさげだった
  • 自分の人生は変えられると証明したかった

以前こんな記事「未経験から現実的にデザイナーになる方法」を書きましたが、ここからぼくはスクールに通い、ポートフォリオ作品が評価され、就活したら運良くデザイナーの卵になることができました。

当時の心境としては、未経験からCGデザイナーとかかっこいいなとか、なれるならなってみたいという漠然とした気持ちでした。BtoBの営業を辞めたばかりだったので、手に職をつけて自分が好きな映画やゲームに関する仕事をしたら何か人生が変わるんじゃないか?まだ若いし失敗してもいいから挑戦すべきでは?と思っていました。

 

楽しかったこと

そしてなってみて、楽しかったことは以下のことです。

  • 有名タイトルに関われる
  • 飽きが一生来ない

この2つだけで毎日本当にワクワクしました。目の前にぼくがいつもテレビで見ていたモデルがある。それをいじれるなんてこんなことがっていいのだろうか!!!と胸がはちきれんばかりのワクワク感でいっぱいでした。

そして、飽きが一生来ない。毎日CGトレンドが変わっていくので一生飽きない。新しいツール、プラグイン、技術がどんどん出てきて、「うわ!こんなすごいのが」というものが表現できる。

エラーも死ぬほど出ますが、個人的には楽しかった。海外の有志にメッセージを送ってアドバイスを貰ったり、世の中の誰も解決していないエラーを世界中でぼくだけがといたんじゃないだろうか!!という瞬間はとても快感でしたね。

今振り返ると、この時点で少し脳みそがプログラミングよりだったのかもしれません。

 

辛かったこと

そして辛かったこと。それは、

  • 圧倒的な時間と技術不足
  • 命が足りない

でした。圧倒的な時間不足と技術不足がぼくの健康を蝕んでいきました。依頼されたクオリティを出せない。ぼくはジェネラリストだったのですが、全然クオリティが出せませんでした。

なんか自然じゃない

とご指摘を受けることも多々あり、その御蔭で少しずつ進歩していったものの会社が受けた仕事を一任できるレベルではありませんでした。

事実、ぼくが未経験から実質半年でジョインしたので実力不足なのは致し方がないことではありますが、毎日自信と体力を喪失していきました。

 

辞めた理由

そしてぼくはデザイナーを辞めました。理由は大きく以下3つ。

  • 圧倒的な実力不足
  • 労働環境
  • 自分の将来

 

1. 休めない

一番は上記でも述べたように、圧倒的な実力不足からくる健康の喪失でした。どんなに仕事をしたくても、会社に泊まり込みが3日連続で続き、眠れない。炎上案件が終わっても、雇用形態は「業務委託」のため有給がなく、休めない。

業務委託契約(準委任)でありながら、勤務時間は拘束され、指揮命令も受ける偽装請負状態。終電でかえって、寝て起きて定時出社は当たり前。土日もなかったですね。「正社員までもうすぐだ!頑張れ!」と言われたもののそれも「実力不足」ということで叶いませんでした。

結局法律は知っていても、「それなら契約解除」となり意味がないということを痛感したのを覚えています。

参考:「お前らのフリーランスになるメリットは間違っている」というお話 – Qiita

参考:準委任契約を理解する!特徴、注意点や請負契約との違いなどを簡単に解説! | 案件評判

参考:準委任契約での拘束時間について | ココナラ法律相談

 

ぶら下げられた人参 “正社員”

もしあなたが「未経験新人だから業務委託のフルタイムでスタートだ。正社員もあり得るぞ」と言われた場合は、業務委託で更新があるかもくらいの期待度のほうがいいと思います。

一般的な会社のように正社員への期待をすると、無駄に期待値が上がってしまい心が砕け散る可能性があります。そもそも制作会社は正社員を抱えてもメリットはない(めっちゃ安く使いまわせるのはある)ですし、ベンチャーのように上場も目指しません。クライアントの仕事がこなせる、回せるそれが大事なので。

それよりもフリーランスとして業界で仕事ができて楽しい、辛くなってきたし次は別の会社のプロジェクトに引っ越そうくらいのメンタルのほうが長く生きていける気がします。このメンタルを持っていれば無駄に気疲れしなかったかもしれません。

新人のころは「業務委託から正社員を目指すのがゴール」と思い、それがぶら下げられた人参状態になってしまったのが当時の失敗だったように思います。本当は「デザイナーというプロとして生きていける力を身につける」のが目標だったのに。

 

2. 早死する確信

そして、労働環境としてもあまりいいとは言えない状態でした。離職者が跡を絶たず、どんどん自分に仕事が回ってくる。自分に技術がなかったので、かなり小手先でプロジェクトをこなしました。

しかし、担当すると言っても一部分だけなのでスキルも短所的で再現性がありません。唯一身についたのは効率化しまくるところでしょうか。

そんな状況でありながら、

“君には技術がない”

と常にため息をつかれ、給料も新卒以下。案件もひ孫請でどの企業も手放したヤバいものばかりでした。

ああ、これは先が見えないと思いました。どんなに楽しくて自慢できても、健康に生きていける仕事ではないのかもしれないと感じました。

実際、ぼくの大好きだったCGクリエイターもあまりにも早く死んでしまいました。もちろん、ぼくとは状況は違いますが、CGクリエイターは早く死んじゃうのかなとなんとなく思いました。

(あくまでこれは会社によると思います。技術力の低い会社はこうした状況になりやすいかもです。比較的自社系のWEBデザイナーなどはコントロールしやすいかなという印象があります。あとフリーで活躍できるデザイナーは強い。)

 

3. 追いつけない実力

そして、あるときアジアに外注されたモデルに接する機会が合ったのですが、これを見たときに「あ、追いつけないやつだ」となんとなく思ってしまいました。

それは単純に美術・生物的な自然さを感じました。軽くここにたどり着くのにあと10年以上かかるんじゃないのかと思ったのを覚えています。

一日12時間、10年であればなんとかなりそうでしたが、当時の社風は「血反吐を吐いて寝ずになんとかしろ」という感じだったので、あ、これは一回考え直さないとほんとに生死レベルでだめなやつと思いました。

 

出した結論 “全力逃避行”

そして考えた結果、やめると決めました。一回やめよう。てか契約上は業務委託→契約解除という感じだったので今思えばアルバイトしたと思えばよかったのかもしれません。

しかし当時は若かったのもあり、「また仕事を辞めてしまった出来損ない」くらい心が凹みました。もうぼくは何者でもないんだと思ったのを思い出します。

でもたとえ逃げると思われても、健康が一番なのは間違いないってという思いだけが心のセーフティーネットでした。

 

デザイナー辞めたあと

めっちゃ健康になりました。あ、健康最高って思いましたね。

寝て起きて、ラーメン食べて寝る。しばらく大好きなゲームもCGに触ることもありませんでした。とにかく休みました。

 

やりたいこと、できることの棚卸し

そしてその後、自分のできることとやりたいことを棚卸ししました。

今までに培ってきたことと得意なことを全部整理して、これまで経験してきた原体験からやりたいことを考えました。

それを仕事に結び付けられないか、ぼくみたいな人材でも提供できる求人はないかを愚直に結びつけて就職活動をしました。以下参考。

 

【ガチ】向いてる職業がわからなすぎて受けたテストと自己分析

 

【超リアル】入りたいホワイト企業に滑り込む方法

 

当時はもうCGデザインは無理かもしれないと思っていました。業務委託解除の誓約書には「競合他社への就職禁止」条項もありましたしこれを設定する場合はそれなりに報酬を上乗せするのが一般的のようです、採用されるレベルのポートフォリオを作るのに一年はかかる。給料も低かったので金銭的にそこまで余裕もなかったです。

そのため、自分の一番のこれまでの強み×スキル×やりたいことで一番価値発揮できるところをまとめて、食べやすくして幅広く就活しました。

このとき、試しにスキルの掛け算のところにプログラミングも独学でやりました。CGより情報も多く、2ヶ月程度である程度の形にはできました。

その結果うまくベンチャー企業での採用に結びついてコンテンツ企画編集として、そこそこに生きています。

CGデザインのお仕事はしていません。スペシャルなデザインでもありません。でもいままでやってきたこと、考えること、効率化、情報収集力ってめっちゃ応用効くんだなとすごく感謝しています。

しかも、デザイナーと関わるときに全力共感することができるので、なんか仕事がうまくいきやすいことが増えたような気もしました。

 

今振り返るとどうだったか

今振り返ると、就活を焦りすぎた気がします。未経験から実質半年でCGデザイナーになるには実力が足りなさすぎました(美術基礎も含めて最低2年は勉強すべきでした)。

また、会社を受けなさすぎました。すぐ入社してしまい、結果として継続的に実力を養えない状態を招いてしまいました。

そして、なんのために作るのかを考えなさすぎた。今までとにかく結果の出る作品を美術的な凄さではなく、小手先だけで作ってきました。とにかく最短で、一般受けして、自分も楽しくてという感じです。

しかし、業界ではとにかく細部に神を宿らせるプロの仕事が求められます。なんちゃってはすべて駆逐されるベクしてされたのは当然の結果と言えると思います。

また専門的な伸ばしたい部分もなんとなく幅広くやってしまい、一点突破の強みを見いだせなかったこと。また業界研究、職業研究にも甘さを感じました。その結果、企業ともミスマッチを起こしてしまったように感じます。

どれもこれも自分の未熟さ故のことではありますが、かなり最短の期間で決断できたのだけはよかったことかなと思いました。

健康最高

 

最近やっと作れるようになったよ

それからしばらく何も作る気は起きなかったのですが、またチュートリアルやエントリーの記事を集めて少しだけ作り始めました。

デザインの本やもっと根本的な美術的なスキルも少しずつ仕事終わりにやったりしています。

今は多くのCGクリエイターが発信していて楽しい状況になってきましたね。

このメディアもそうですが、誰かの生活が変わるような、心が動くようなコンテンツを作りたいと思いました。働くのが辛い人、もうだめかもしれないと思う人が、希望を持てるような情報を届けたいと思いました。

ビジネスでもあり、アートでもあり、デザインのような、そんな僕なりの価値提供ができればいいなと思っています

以上です。

少しでも誰かの心の救いになれば嬉しいです。

 

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